メインビジュアル

日帰り全身麻酔

当院で治療を受けられる患者さんの中には、目の手術は怖いから躊躇してしまう、緊張が強くて手術を受けられないといった、手術治療を避けてきた方がいらっしゃます。「手術の痛みに対する恐怖」や「日常生活に支障をきたすダウンタイム(長期入院)」へも抵抗が少なくありませんでした。 

菊地眼科クリニックでは、「日帰り全身麻酔手術」を行っています。これは従来の手術治療の障壁を取り払い、「痛みのない手術」「入院を伴わない手術」を実現させた治療システムを実現しています。

全身麻酔手術のメリット

  • 痛みのない手術
    痛みのない手術
  • 施術時間が短い
    施術時間が短い
  • 入院を伴わない
    入院を伴わない

全身麻酔とは

全身麻酔は、意識と痛みを取り除いて手術時の苦痛をなくします。手術中の身体の反射的な動作を抑制できるため、安全かつ円滑に手術が行うことができます。

当院の全身麻酔は、麻酔薬の使用量も最小限に抑えているのが特徴です。全身麻酔下で手術を行う場合、直径1cm程度の人工呼吸用の管を気管に挿入するのが一般的ですが(気管内挿管と言います)、当院ではラリンジアルマスクという器具を使用します。これは気管内挿管にくらべて侵襲が少なく、気管粘膜に刺激を与えることがないので、麻酔薬の使用量も最小限に抑えることができます。

このような治療システムを可能にしているのは、①高い技術力に裏付けされた短時間手術、②豊富な知識と経験をもつ麻酔科医です。全身麻酔下にて手術を行った後は、麻酔がきちんと覚めていることを確認してから帰宅していただきます。

安全性に考慮した全身麻酔のもと、高度な技術・最適な手術環境下で
身体に負担の少ない短時間手術による日帰り手術を提供しています。

全身麻酔手術の流れ

①モニター機器装着

手術室に入りましたら手術台に移っていただき、血圧・心電図などを取り付けます。
手術の前に薬剤の投与および水分確保のため点滴します。

②麻酔導入

酸素マスクから酸素を吸入。点滴から麻酔薬が投与され始めると、だんだんと意識がなくなっていきます。
口から喉へマスク(ラリンジアルマスク)を挿入し、手術中の呼吸を人工呼吸により管理します。

③手術開始

麻酔が効いていることを確認し、身体の状態が安定したら手術が始まります。全身麻酔では手術終了まで意識がない状態になるため、途中で冷めてしまう様な心配もありません。

④手術終了

手術が終わると麻酔を覚まします。
手術終了後から覚醒までの間は麻酔が浅くなり、手術室内の音やスタッフの声が聞こえることがあります。

⑤覚醒

意識がはっきりとし、呼吸が安定したことを確認してからラリンジアルマスクを抜きます。

⑥帰宅まで

麻酔終了後、ご自身で充分な呼吸ができ、血圧・心拍数が安定していることを確認します。安全が確認された後に手術室を出て回復室(リカバリー室)で休んで頂きます。きちんと歩けることを確認した後に帰宅となります。


全身麻酔では、「誤嚥」「誤嚥性肺炎」「嘔吐」が起こる可能性があります。この頻度を下げるため、手術前に胃の中を空にしておく必要があります。絶飲絶食のスケジュールについては、医師の指示に従ってください。

リスクと副作用

吐き気・嘔吐
吐き気を少しでも予防するために手術の前にある程度の時間は絶飲食としますので、指示に従ってください。手術の後気分不良が起こることがありますが、吐くこと自体は心配ありませんので、気分が悪ければ教えてください。
のどの痛み、声がかすれる
ほとんどの全身麻酔では、眠った後で口または鼻から気管に管を通して人工呼吸をします。そのため手術の後で一時的に、のどの痛みを感じたり声がかすれたりすることがあります。ほとんどの場合、数日のうちにおさまります。
歯の損傷、唇のきず・はれ
人工呼吸のための管を入れるときに、器具を使って口を大きく開けます。歯が弱っていたりするとこの時にその歯が欠けたり折れたりすることがあります。しっかり揃っている歯はほとんど問題ありません。もしぐらついている歯があれば、あらかじめ担当麻酔科医に必ず教えてください。またその時に唇が少し傷ついたり、長時間手術などでチューブや固定のテープの刺激で唇が腫れることもありますが、数日のうちにおさまります。
寒気・発熱
麻酔の影響で体温の調節能力が一時的に鈍くなるため、寒気やふるえがきたり発熱が起こることがあります。しばらく温めれば徐々におさまります。
のどの渇き
手術の前に、唾液の分泌を少なくするために注射をすることがあります。そのため、のどの渇く感じがします。麻酔を円滑に行うためには必要な注射ですので、できるだけご協力ください。我慢できないときは、医師か看護師に伝えてください。
その他
その他にも、全身麻酔では様々な合併症が起こる可能性があります。中には非常に稀ですが、生命の危機につながる合併症もゼロではありません。当院ではその様な危険性を最低限に減らすよう努めるのはもちろんのこと、合併症が起きた場合にも責任を持って対応いたします。

全身麻酔を用いた手術の一例
白内障硝子体・緑内障・DCR(鼻内法)・眼球内容除去・眼振の斜視手術(特に小児)

医師の紹介

麻酔科 田中 雅輝

経歴
平成11年3月 昭和大学医学部卒業
平成16年3月 昭和大学大学院医学研究科卒業
平成15年9月 東京労災病院麻酔科 医員
平成16年7月 昭和大学病院麻酔科 助手
平成21年1月 昭和大学病院麻酔科 専任講師
平成23年4月 昭和大学藤が丘病院麻酔科 専任講師
平成26年6月 平成横浜病院麻酔科 主任医長

博士(医学)
日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医
日本医師会認定産業医
昭和大学医学部兼任講師

お問い合わせ

PAGE TOP