緑内障の点眼薬により
目のまわりの色素沈着や産毛が濃くなることがあります。
副作用と対処法
日本緑内障学会の行った大規模な調査によると、40歳以上の日本人における緑内障の有病率は5.0%であることがわかりました。
つまり、40歳以上の日本人では、20人に1人の割合で緑内障の患者がいることになります。
多くの緑内障では点眼薬が治療の基本となります。
「プロスタグランジン製剤」の目薬は、眼圧を下げる効果が強く、1日1回の点眼ですみ、全身への副作用が少ないことから、緑内障の治療薬の第1選択とされています。
ただし、プロスタグランジン関連薬には共通する副作用がいくつか存在します。
その中でも、以下の副作用が特徴的です。
- 虹彩色素沈着/眼瞼色素沈着
茶目の色が濃くなったり、目の周囲が黒ずんで見える - 眼瞼部多毛
まつ毛が濃くなったり、まぶたに産毛が生えてきてしまう - 眼瞼溝深化
まぶたの脂肪が減って、落ち窪んだ目になる
これらの副作用は、点眼する際に点眼薬がまつ毛や目の周囲に付着することが原因です。
それに対して、以下のような対策があります。
- 対策 01
- 点眼後水分を含ませた清潔なティッシュやガーゼ等でふきとっていただく
- 対策 02
- 入浴前や洗顔前に点眼してもらうことにより、目の周りについた点眼薬を洗い流してもらう。
以上の対策で、副作用を減少させることができます。
そもそも、なぜプロスタグランジン関連薬を使用することで
虹彩の色が濃くなったり、眼の周囲が黒ずんでしまうのでしょうか?
黒ずみ、多毛などのトラブルの原因は?
黒ずみの原因
プロスタグランジン関連薬を使用することで、虹彩のメラニン色素が増加し、黒くなってしまうことがあります。これを虹彩色素沈着といいます。
また、まぶたのメラニン色素が増殖してしまう可能性もあり、これを眼瞼色素沈着といいます。
毛が濃くなる原因
プロスタグランジン関連薬は、まつ毛の毛包に作用し、毛周期の成長期を長くする働きを持っているためです。
この作用により、眼の周囲の毛やまつ毛が濃く、長くなったりします。
プロスタグランジン関連薬には以下のようなものがあります
- キサラタン
- トラバタンズ
- ルミガン
- タプロス
- レスキュラ
- など
今現在、プロスタグランジン関連薬をお使いの方で、副作用が気になっている方も多いのではないでしょうか?菊地眼科クリニックでは、M22という機器を取り入れ、皆さまのお悩みに対処しております。
緑内障の点眼による色素沈着や産毛でお悩みの方のための
新しい治療法
新しい治療手段「M22」
菊地眼科クリニックでは2017年より多くの患者様に施術してきました。
フォトフェイシャルM22とは、米国ルミナス社の機器です。
従来の機器と比べて先端のフィルターバリエーションが豊富になり、6種類の波長から様々な色味や肌悩みに合った波長を組み合わせることで効果的に治療を行うことができます。
フォトフェイシャルの光が、肌トラブルの原因となるターゲット(メラニンや毛細血管)に当たると、光のエネルギーが熱に変わり、ターゲットにダメージを与えます。
M22のメリット
緑内障の点眼による色素沈着や産毛の治療方法
緑内障の点眼による色素沈着や産毛の治療の流れ
01診察・カウンセリング
医師や看護師が患者様の状態や悩みを診察し、治療の目的や期待する効果について話し合います。
02治療計画の立案
個々の肌状態や悩みに応じて、適切な治療回数や頻度を決定します。通常、4週間に1度のペースで3〜5回程度の治療が推奨されます。
03施術の流れ
施術の流れをご参照ください。
04アフターケア
施術後の注意事項や肌のケア方法について説明を受けます。
05経過観察
効果は通常、施術後2〜3日後から現れ始め、約1週間ほどで実感できます。
06追加治療
必要に応じて、4週間後に次の治療を受けます。
M22 施術の流れ
<施術時間は約5分>
01
お化粧、日焼け止めをしっかりと落とします。
02
産毛の処理をします。
03
冷えたジェルを目の周りに塗布します。
04
アイプロテクトで目を保護し、IPLの照射を行います。
05
ジェルを除去し日焼け止めを塗った後、すぐにお化粧が可能です。
● 施術当日はシャワーのみとし、入浴は翌日からとなります。
● 施術後は日焼けをしないようにしましょう。
菊地眼科クリニックの信頼と実績
安心のスタッフ体制
院長をはじめ木曜日には佐々木先生(女医)が施術を行います。また眼科に特化した<看護師・視能訓練士>が常駐し、患者さん皆さまをしっかりとサポートいたします。
さらに、電子カルテを導入することで診察や会計業務を早くし、患者さんの不満を解消できる環境を提供しています。
◀︎遠隔診療・訪問診療も行っており、必要に応じてご利用いただけます。
経歴
平成12年東海大学医学部卒業
平成12年昭和大学大学院入学
平成14年医学博士
平成16年昭和大学大学院卒業
昭和大学眼科学教室入局(院外助手)
平成17年水戸市 小沢眼科内科病院
平成20年昭和大学病院(助教)
平成22年川崎市 総合高津中央病院 眼科医長
平成25年昭和大学病院兼任講師
資格
日本眼科学会認定眼科専門医
昭和大学眼科兼任講師
身体障害者福祉法指定医
視覚障害者用補装具適合判定医