視覚障害者へのサポートのため、院内研修を行いました!
2022年4月21日
新年度も始まり、新1年生の皆さんは新しいお友達ができましたか?
環境が変わった皆様は、少しずつ新しい環境にも慣れてこられたころでしょうか??
当院でも、学校健診で再検査になった患者様が増えてきました。
お子様の視力検査はお時間がかかる場合はありますので、お電話でご予約いただくとスムーズにご案内が可能です。
前回のブログはご覧いただけましたでしょうか?
当院のスタッフが同行援護の研修に参加したお話をしています
同行援護とは、視覚障害がある方の外出に同行し、移動に必要な情報提供、移動援護などを行うガイドの事です。
外部から得られる情報の80%は、「視覚」が担っているといわれています。
視覚障害があると、多くの情報が阻害されてしまうことにつながります。
菊地眼科クリニックでは、視覚障害の方でも安心してご来院いただけるように、スタッフ全員が院内で同行援護の研修を行なっています。
研修では、正しくサポートできるように目隠しの状態で院内や外に出て、視覚障害がある方の状態を交代で体験しました。
基本的なガイドの方法は、視覚障害の方に支援者の肘を掴んでもらい一緒に行動したり、物の情報は手で触りながら伝えます。
例えば、「椅子があります。腰掛けてください。」だけではどんな椅子なのか、椅子の向きやどのように腰掛けたら良いのか分かりません。
そこで事前に背もたれがあるのか、肘掛けがあるのかなどをお伝えすることで、不安の軽減に繋がります。
▲スタッフ同士で体験している様子です。
体験後の感想として、下記が挙げられました。
・目が見えないと慣れたところでも怖い。
・音がいつもより大きく聞こえる。
・想像以上に見えない事が怖かった。
・段差や坂だと不安。
・援護している方が少しでも早く歩くと不安になる。
・何かに触れていないと不安になる。
・自分がどちらの方向を向いているのかわからなくなる。
・視覚という情報がない分、事前に説明をしてもらえるだけで行動がしやすくなる。 など
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普段見えているものが見えなくなるだけでも、慣れている空間でも勝手がわからなくなってしまいます。
初めて訪れる場所であれば、不安はさらに大きくなる事でしょう。
今後も菊地眼科クリニックへ安心してご来院いただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。