手術・麻酔
当院の手術の流れと麻酔について
- 1.来院
- 来院予定時間にクリニックに来ていただきます。
- 2.術前
-
準備室にロッカーがありますので、手荷物や貴重品を保管します。
ロッカー自体狭いので、最小限の荷物で来院ください。
当日の体調や血圧の確認、術眼の確認を看護師とともに行います。
このときに翌日の外来受診についての説明をします。
その後、手術によりますが点滴ルートを確保します。
- 3.入室
-
ベッドに寝ていただきます。
血圧や脈拍を測るモニター類を装着します。
白内障手術や硝子体手術の場合、瞬目麻酔を行います。(まばたきをおさえる麻酔を頬に注射します)
その後、静脈麻酔を患者様から希望のない限り全例静脈麻酔を行います。(当院ではここから退室まで記憶がない状態でおこないます)
- 4.手術
-
手術中の患者様の見え方です。
顕微鏡の光を凝視してもらいます。
人によっては眩しく感じます。顔の上にドレープ(覆い布)がかかり手術となります。
- 5.術後
-
手術が終わりましたら眼帯をして鎮静が覚めるのを待ち、完全に覚醒したのを確認します。
- 6.帰宅
- 体調など問題ないことを確認した後、帰宅となります。
手術に不安を感じている方々へ
当院では開院以来、もっと言いますと20年前から私が研修医当時より何かストレスを感じるような手術や処置を行う際に鎮静下での治療を心がけております。
医師になって最初に研修を受けたのも麻酔科でした。私自身も学生時代から現在に至るまで手術や検査など色々受けています。
痛いことや怖いことは本人にしかわかりませんし、医療を提供する側もそういった気持ちに寄り添うことなく患者様に無理強いをしてしまい、治療時期を逸してしまった例も多々あります。
医師になりたての頃、上級医より検査や手術を不安や不満なく何度でも患者様からお願いされるような医療を提供しなさいということを教わりました。
-
何が怖くて手術ができない? 躊躇してしまうのか?
これは人によって様々です。患者様からの声として次の事などを聞きます。
- 顔に布がかかるのが怖い
→息苦しい(パニック状態) - 顕微鏡の光を凝視しろと言われて、頑張ってみるも執刀医から眼を動かすな、等注文をつけられた
→ちゃんと次回の手術ができるか不安 - 手術自体が不安
- 顔に布がかかるのが怖い
過去様々な患者様の手術を行いましたが、当院では術中にギブアップされた方はいません。
瞬目麻酔までは意識はありますが、その後は皆様無意識の中で手術を受けられます。
全国より不安を抱えた患者様が多く訪れていただけますが、皆様無事に手術は終えられて地元にお戻り頂いております。
地方より来院される患者様は術後のフォローもありますので、地元の先生からの紹介状を持参していただければ幸いです。
下の表は当院で行っている麻酔についてです。
麻酔の選択
全身麻酔 | 静脈麻酔 | 低濃度笑気麻酔 | |
---|---|---|---|
麻酔深度(意識) | 任意 | 任意 | 浅い |
術中記憶 | なし | ほぼなし | ある |
痛み | なし | わからない | 不確実 |
安全性 | ○ | ○ | ◎も妊婦は禁忌 |
身体へのダメージ | 喉の違和感 | なし | なし |
-
当院の考え方
白内障手術に関しては静脈麻酔で十分です。
多くの不安を抱えている患者様も特に問題なく手術を終えています。現在白内障も含め希望があれば、眼瞼手術や網膜光凝固術の際も静脈麻酔でおこないます。
DCR,小児の眼瞼手術、患者様の希望で硝子体手術など時間を要する手術の場合は、麻酔専門医に依頼して全身麻酔をお願いしております。
全身麻酔についてはこちらを参考にしてください。※また、笑気麻酔に関してはあくまで補助的なものと考えておりますので、笑気麻酔のみでの手術は原則行っておりません。
7